整体と家族の関係について

京都整体の粟野です。

「からすまおいけ」のスタッフに入らせていただいてもう一か月、とても早く感じます。皆さん、よい方ばかりなので、全く余計なストレス無く施術に集中できる環境に居させていただいております。  感謝。

今日は少し家族について書かせていただきますね。

整体や接骨院など、お体のケアをする場所を家族で利用されるというのは少なくありません。例えば最初にお母さんが来院されて、紹介で旦那さんやお子さんが来られたり。

こういうふうに、お体のケアを家族皆さんで受けられるというのはとても良い事だと思いますし、おすすめしたいとも思います。これは、携帯電話のサービスなどである「家族割」みたいな経営的取込み作戦では無くて、身体に則ったお話です。

整体、オステオパシーは解剖生理学に即した物理的な原理原則で説明できるものです。ですが、この「物理」という部分が「物質」の範疇だけにとどまるものではないとも私は考えます。実際に、オステオパシーの4大原則の中に、「身体は 1つのユニットである。一人の人間とは、身体、心、及び精神の単位である」という考え方があります。 人間一人の存在の中で、肉体、精神、魂は不可分なひとつのものであるということです。これは、単に人間は血や肉や骨の塊だけではないことを示唆しています。精神や魂は当然のことながらニュートン物理学では説明できるものではありませんが、最先端の科学でトップの研究者たちが議論研究の対象にしているものでもあります。ですから精神や魂も哲学とか宗教の話の対象だけではなく肉体と同様に確実にここに(施術中の手の下に)在るものだと私は考えます。そして物質だけでなく生命エネルギーのようなものも確かに人の健康には関わっているのではないでしょうか?

そして、このエネルギー的な作用は一人の人間の枠の中で完結するものではなく、相互に影響し合う性質があります。これは、感覚的に理解できる人は多いと思います。 そばにいると、なんとなく嫌な感じがする人、疲れさせられる人。逆に一緒にいると落ち着く感じがしたり安心感をおぼえる人など。これは気のせいとかただの好き嫌いの主観的な感覚の話ではありません。確かにある話です。

特に、関係を密にする間柄であったり近しい生活空間を共にしている人達は相互に影響を与え合います。

ここで、冒頭の家族のお話です。血のつながった一緒の家で暮らす家族(ここには補足が必要かもしれませんが詳しくは省きます)、良くも悪くもエネルギー的な相互の影響は大きいです。特に小さいお子さんは両親から受ける影響は大きいと言われます。お子さんの体の不調が親からの影響も一因になっているというケースは実際にあります。例えば、小さいお子さんの不調が母親の不調の影響を受けていたり、真面目で感受性の強い性格の思春期の女の子の背骨の歪みが家庭内の強いストレスからきていたり。こういう場合は、お子さんだけでなく御両親も一緒にお身体をケアを受けていただくのはとても良いことです。

お互いのエネルギー的なものが相互に影響しあう結果、こういうことが実際に起こります。「バカらしい!そんなのあるわけ無いと」思う方も少なからずおられるかと思いますが、人の体は本当に精妙で複雑な現象をみせてくれます。

私たちは、もちろんカウンセラーのようにお話をうかがってアドバイス差し上げてを主に解決に導くのとは異なり、お体への施術が中心です。身体が病めば心も影響を受けるように、その逆もまた然りです。そしてもちろん、お身体を施術しにいく際はただの「体」とは決して捉えず、心と魂と不可分のものとして施術させていただきます。

また、エネルギー的な影響を抜きにしても「健康」というものを考えた時に、やはり一人の人間の心身の健康は周り人間の心身の健康と無関係ではないとも思います。家族なら特にこれは当てはまるのではないでしょうか?家族の誰かが不調に陥っている時、他の方の心身は本当の意味では健康とは言えないと私は思います。つらさなどの肉体的な自覚は自分に具体的には無くても、親や子、お互いに何かしら患っているときは、やはり穏やかではいられません。

自分には嫁や子供はいませんが、想像してみるに・・・。

奥さんや子供が何か患っている時に、はたして自分の心は健康か? 答えは否でしょう。

故に、皆さんで健康な状態にいてもらえたら、本当の意味での理想的な心身の健康に近づけるのではないでしょうか?

これから、たくさんの可能性や未来のあるお子さん。まだ社会人じゃなくても、働いてなくとも大変なこと疲れることはたくさんあると思います。

家事や育児、子育て。仕事をしながらやられているお母さんは本当にすごい。家は「おかあさん」で回っているとも思います。

いつもお疲れさまのお父さん。少々しんどくても簡単に仕事は穴をあけれません。言葉に出さない我慢も多いと思います。

おじいちゃんやおばあちゃん、いろいろと気を遣いながら家のことを見ていても、話が合わなかったり理解してもらえなかったり。心配もなにかとあると思います。

他にも、いろんなかたちの、一緒に暮らしている家族といえるかたちがあるでしょう。

そんな一人一人が、お互いにお体を気にかけ合い、体を大事にして毎日を過ごせたらすばらしいことだと思います。

「小さい子供が一緒だから気を遣うし行きづらいし・・・でも、体が限界・・・・」

そんな方がもしいらしたら、ご連絡だけでもいただければ幸いです。なんとか時間を調整させていただきますので!

ぜひ、ご家族でのお体の調整を受けてみて下さい。家族の広い意味での健康にお手伝いさせていただけたら、たいへん有り難く存じます。

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