映画のおはなし

京都整体の粟野です。

ひさびさの更新です。

ちょいと、他の書き物をやっておりまして、そちらがひと段落しましたのでようやくの更新となりました(言い訳)

今回は、前回から空いての投稿となりますが、健康やお体の話ではなく!?映画の話を書かせていただきます。

ついこの間、是枝裕和監督の『万引き家族』が第71回カンヌ国際映画祭で最高賞となるパルム・ドールを受賞したのがニュースになりました。

是枝裕和監督の映画を初めて観たのが大学時代、今から15年以上前のことです。

その時の作品が『ワンダフルライフ』という映画でした。

ドキュメンタリー出身の経験からくる是枝監督の独特の手法(出演者に簡単な状況設定のみを与え、即興で作られたシーンが多い)や、作品の内容にとても心を動かされました。

4作目の『誰も知らない』でも、ドキュメンタリー的手法からの子供たちの演技は胸に来るものがありました。

『ワンダフルライフ』は、今でも好きな映画の上位五本には間違いなく入ると思います。

(ちなみに、カンヌ国際映画祭の新人監督賞を史上最年少で受賞した河瀬直美監督の「萌の朱雀」も好きな映画です)

出演者は結構豪華で、井浦新(当時はARATAの芸名)寺島進、内藤剛志、伊勢谷友介、阿部サダヲ、谷啓などなど。藝大時代の伊勢谷友介はそのままの名前で出ていましたね。

 

この作品の内容は、ある場所で働く職員さんたちが協力して、一週間という限られた時間の中でその場所を訪れるいろいろな人達の想いを叶えていくというものです。

当時、就職活動をひかえた年齢の私はこの映画を見終わった後に、将来こういう少ない人数ながらも粛々と、でも一生懸命仕事をやれるような職場(部署)で働きたいなと思いました。

舞台となる場所、現実には存在しえない仕事ですが、ARATAが演じていた望月のクライアント(?)や仕事への向き合い方は今でも見習いたい姿だと感じます。

当時の自分からしてみたら、今の仕事に就くことは全く想像もできませんでしたが、ふと考えてみると、似ている部分もあるのかなと思います。

映画の中での望月達の寄り添う姿勢。

 

やっぱり、体だけ診ていたのではだめなのだなと気づかされます。

 

たぶん、好き嫌いがものすごく分かれる映画かもしれませんが、良かったら観てみてください。ある種の小説もそうですが、見る年齢によって感じ方も違ってくる映画です。