膝の症状名

膝痛についての症状名や原因などを簡単に説明します。

突発的に起こる急性のケガやスポーツ外傷など

半月板損傷

膝関節でのクッションの役割をしている軟骨組織である半月板が大きな負荷によって欠けたり、断裂したりして膝に痛みがでる。

(主な症状と特徴)

・膝が引っかかるような痛みを感じる。

・膝がロッキングして曲げたり伸ばしたりできない。

・膝に力が入らない。

・膝関節まわりが腫れている。

膝の靭帯損傷

靭帯の一部が傷つき、裂けたり、破けたりして膝に痛みを伴う障害。

軽度のものでは捻挫、酷ければ靭帯の部分断裂や完全に断裂していまう事もあります。

(主な症状と特徴)

・膝を強打したり、激しく動かしたときに膝に激しい痛みがあった場合。

・膝がぐらついて安定しない。

・歩行時に突然膝がガクンと落ち込む。

膝の使いすぎによるスポーツ障害

腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん) ランナー膝

大腿骨の外側にある靭帯(腸脛靭帯)が炎症を起こして痛みが出る状態。

過度に走ったり、自転車のペダルを回すことで靭帯が筋肉や骨と擦れて炎症を引き起こしてしまう事が多いです。

(主な症状と特徴)

・膝の外側が痛む。(走っている時や走り終えた時、患部を指で押した時など)

・陸上競技の長距離選手など足を多く使うスポーツをしている方に多く見られます。

膝蓋腱炎(しつがいけんえん) ジャンパー膝

膝蓋骨と脛骨をつなぐ膝蓋腱が傷つき炎症を起こして膝に痛みがでる。

酷い状態だと腱が完全に切れてしまう膝蓋腱断裂が生じる。

バレーボール選手やバスケットボール選手などジャンプ競技をしている方に多くみられる。

(主な症状と特徴)

・膝蓋骨の下の方に痛みや腫れが生じる。

・10~20代の高身長の男性に多くみられる。

たな障害(タナ症候群)

膝蓋骨と大腿骨の間にあるヒダ状の膜が炎症を起こし膝が痛くなる。

(主な症状と特徴)

・スポーツ時などに膝蓋骨の内側に痛みやひっかかり感がでる。

・膝を動かした時に何か挟まったような感じがする。

・10~20代の若い人に多く発症し、男性より女性の割合が多いと言われている。

鵞足炎(がそくえん)

膝の内側の腱に炎症が起こり膝に痛みを感じる。

(主な症状と特徴)

・膝の内側から膝下にかけて痛む(膝の屈伸時、運動時、圧迫時など)。

・膝をいっぱいに伸ばした時に痛みがでやすい。

(主な原因)

・運動・スポーツ時に内側に入る動作や膝から下を外側に捻る動作による腱の摩擦。

・縫工筋、薄筋、半腱様筋の緊張。

オスグッド病

膝蓋骨の下あたりの骨に変形や膨張などの異常が起き、刺激に敏感になりやすい。

(主な症状や特徴)

・正座した時に膝が痛む。

・膝を強く曲げた時、膝蓋骨の下に痛みがある。

・膝蓋骨の下のでっぱりが更に膨らんでいる。

・10~15歳くらいの特にスポーツをする子供によく見られる。

(主な原因)

・成長期に不安定な状態の骨に運動などの刺激で異常が生じる。

離断性骨軟骨炎

骨の先端にある軟骨部分が壊死して骨の一部と一緒に剥がれるもの。

野球肘、テニス肘などもこの症状に該当する。

(主な症状と特徴)

・膝が一定以上屈伸できない。全く動かないなど、急に動きが悪くなり、同時に膝に激しい痛みを感じる。

・膝を動かした時に痛み、安静時はほとんど痛まない。

・膝に何か挟まっているような感じがする。

日常的な膝の使用や加齢を原因とするもの

変形性膝関節症

膝関節の骨や軟骨がすり減ったり、もろくなったして変形していまい膝が痛くなる。

(主な症状と原因)

・膝を動かしはじめる時に痛む(立つ、歩く、座るなど)。

・膝の動きの制限(こわばって動きが悪くなる、一定以上屈伸できないなど)。

・膝がきしむ、膝に水が溜まる。

・中高年の膝の痛みの原因として最も多くみられる。

膝蓋大腿関節症

膝蓋骨と大腿骨による膝蓋大腿関節の炎症で膝に痛みがでる。

(主な症状と特徴)

・膝蓋骨の上部あたりに痛みを感じる。

・膝蓋骨が大きく動くようなズレているような感じがする。

・膝の腫れやこわばりがみられる。

 

など、他にも膝痛に関しての症状名はありますが、比較的多い症状をピックアップしてお伝えさせて頂きました。

最後に…

膝が単体で悪くなるのは事故、ケガによる外傷や病気などがほとんどです。

多くの膝痛は、膝以外の骨格の歪みや筋肉の緊張が原因で結果的に膝が悪くなっていることがほとんどなので、膝以外の悪い所も治して行けば膝痛も良くなるはずです。

 

ご覧いただきありがとうございました。

 

京都整体からすまおいけ       浅生