整体

整体とは?

 整体とは、身体の不調を改善する多数の技術体系の総称です。様々な整体がありますが、当院ではアメリカで約140年前に発表された「オステオパシー」という技術体系とその考え方を基本とする施術を行っています。

当院は「クラシカルオステオパシー学会(JICO)」に所属し学び続けることで、オステオパシーを創始した医師A・T・スティルのオステオパシー初期の(クラシカルな)哲学を継承し続けることを目指しています。

その哲学とは、全身を一つの巧妙につながった組織(ユニット)として観察し、ユニットの運動を妨げる要因を見つけ、その要因に対して正確な手技による調整を行うことで、自己治癒力を高め、薬に頼らずに疾患を治療するというものでした。

 

オステオパシーの適用症状

オステオパシーは身体全体を一つのユニットとして考えているので、人間の身体に起こる全ての症状に適応できます。当院に来院される患者様がカルテに記入する主訴で一番多いのは「肩こり」「腰痛」ですが、どこに行っても改善しない方、複数の症状を抱えている方、慢性疲労の方がよく訪れます。

以下のような人は一度、当院の整体を受けてみてください。お役に立てると思います。

頭から足にかけて痛み・だるさ・しびれがある人

頭痛、寝違え、ムチウチ、首から背中にかけてのコリ、肩甲骨間の痛み、腕のだるさ・しびれ、五十肩、慢性的な腰痛、ぎっくり腰、股関節の痛み、お尻のだるさ・痺れ、脚のだるさ・痺れ、膝の痛み、足の痛み・痺れ・・・

筋肉や骨や靭帯や内臓のだるさ、痛み、痺れに関する症状であれば何でもご相談ください。

薬をもらっているけど改善が目に見えないのであきらめてしまっている人

身体のだるさ、生理痛、冷え性、自律神経失調症、不眠、躁鬱、疲労感・・・

改善しないということは、アプローチが間違っているのかも?

オステオパシーというアプローチも試してみてください。

「こんなの整体じゃ良くならないでしょ」と思っている人

猫背、おなかがぽっこり出てきた、顔のむくみ、生理痛、X脚・O脚、外反母趾・・・

コンプレックスは人それぞれ。どんな症状でもご相談ください。当院で対応できない場合は、正直にお伝えします。

 

当院で扱えない症状

出血を伴う怪我、急性期の骨折・捻挫・打撲、動脈瘤や深刻な心臓の病気をお持ちの方、または医師から厳重に手技療法の施術を禁じられている方。

施術が効果をあげる可能性が無い症状や、もしくは危険性が少しでもある場合は施術をお断りいたします。命の危険や、障害が残る可能性がある症状を発見した場合、すぐに病院へ連絡しタクシーをお呼びします。


椎間板ヘルニア、脊柱間狭窄症、坐骨神経痛の診断を病院で受けて痛みに苦しんでおられる方は、現在、歩行が可能であれば一度ご来院ください。診断を受けていても、症状が改善・緩和する方がおられます。
痛みが少しでも改善することで、まず心が元気を取り戻します。どうにもならない状態になる前に何とかしましょう。

オステオパシーはどんなテクニック?

当院がオステオパシーでの施術にこだわるのには以下の理由があります。

1.安全性が洗練されており、受け手に痛み・不快感を感じさせない

オステオパシーは筋肉や関節の硬さ、体液の循環を感じ取りながら、独特のゆっくりとしたリズムと共に、硬くなった筋肉に弾力を戻したり、関節の可動域を広げていく施術が主です。不快な痛みを感じることの無いよう注意を払いながら施術を行います。全身を一つのユニットとして捉えるという考え方から、症状の根本原因を解消するために、症状のある局所だけでなく全身を施術の対象とします。
極小さな力を安全にコントロールしながら施術を行いますので、新生児から80歳を超える高齢の方でも安心して受けていただくことができます。痛いところやコリのある所を揉んだり押したりするマッサージや整体ではありません。必要以上の刺激(ストレッチや圧)は加えません。
※強い揉み押しがご希望でも症状改善の妨げになる場合、ご要望にはお応えしません。

2.自己治癒力によって症状を改善する 「治す」のではなく「治る」

オステオパシーの始祖達は、身体には生来の自己治癒力が備わっているのに、身体のゆがみが存在しているためにその発揮が妨げられていると考え、身体のゆがみを手技によって整えることで自己治癒力を取り戻し症状を改善しようとしました。これがオステオパシーの基本となる考え方です。
当院では身体を一定の状態に保つ自律神経の働き=自己治癒力と考えています。自律神経が狂ってくると、痛みなどの原因となる生理学的現象が進行し、筋骨格系のゆがみが現れてきます。これが肩こりや腰痛の状態です。初期の段階であれば、適当に押したり揉んだり伸ばしたりしている内に症状が緩和できることがありますが、痺れ、知覚過敏・鈍磨などなどの異常レベルになってくると、自分勝手にやっても全く改善しません。
筋骨格の微細な調整によって、体内の生理学的異常を解消し、自律神経の働きを正常化させることで初めて症状が好転していきます。そして、最も大事なことは過剰に施術しないことです。施術を適切な量だけ行い、放っておけば症状は改善します。当院は、必要な調整を微細に感じ取りながら必要な量だけ施術するということに集中して施術しています。
よって当院では「もっと強くしてください」にお応えできません。施術後に多少の痛みが残っていても、「放っておけば改善する」「過剰な刺激(=組織の損傷)を加えることになる」と施術者が判断した場合はそれ以上、施術は行いません。全ては患者様のためです。
「治すのではなく治る」身体への負担を軽減し、身体に備わる力を信じ、余計なことをせずに「治るのを待つ」という考え方は症状の根本からの解決に必要な考え方だと当院は考えます。

3.改善へのプロセスが説明しやすく、多くの人が理解しやすい

症状を改善し好調を維持することと、その仕組みをある程度理解することは大きく関係しています。「何故痛く無くなったのか?」が分かれば「何故痛くなるのか?」も想像しやすくなるからです。人は原因が分かれば、「それ」を恐れなくなり、適切な対処を行うようになります。だから当院はわかりやすく説明します。改善の仕組みが説明しにくい技術は、患者様自身の為にもなりません。
「仕組みが分かりにくい」という感じ方には、個人の価値観も関係し、「骨がずれている」という説明では理解できるのに、「リンパが詰まっている」と説明すると理解しにくい人がいます。それぞれに自分が納得しやすい言葉の傾向があり、その人の「趣味嗜好」に合わせた説明や提案が技術者の腕ですが、オステオパシーの考え方はあらゆる考え方を包括し、柔軟性の非常に高い応用力に富んだテクニックなので、様々な人に理解しやすい説明をすることが可能です。結果、症状が改善する人も多くなります。初期のオステオパシーが様々なテクニックの源流であることを考えれば当然のことなのかもしれません。
当院では、それぞれの患者様の症状の改善に必要な説明をなるべく分かりやすく行います。

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